歌舞伎風俗通信

歌舞伎コラムです。
以前某雑誌に連載していたものの書き直し再録です。
その他いろいろうざいウンチクです。楽しんでいただけると嬉しいですー。
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というワケで今回も、『切られ与三郎』の話をしますよ。

お富さんと恋仲になったせいでヤクザにリンチされた与三郎は、
全身34ヶ所を切り刻まれて、SMに目覚めちゃったんでしたね(←違います)。

傷モノにされてチンピラに落ちぶれた与三郎がお富さんに再会したらお富さんはどこかの金持ちのお妾になっていました。
怒った与三郎はお富さんをユスります。ってのが、有名なシーンですよ。
始めは二の線(二枚目っぽさですね)くずさずにおとなしく座っていた与三郎が、いきなり豹変してタンカをきるシーンが、この絵。





静から動へ、キレイな二枚目から荒々しいヤクザへみごとに変身する名場面といえましょう。
これは十五代目の市村羽左衛門。美しいー。

さて先月は、お正月らしいお上品なキモノの着かたってのを書いてみたりしたので、今回は、

正しいキモノのスソのまくりかたと、ひんむきかた…。
なんちって、つまり、キレイに着付けた着物をちょっとコワモテふうにかっこよく着くずす方法の話をしてみます。
どうせ着崩すからといっていいかげんに着てはいけません。
まず、カンペキに、二枚目ふうにキレイに着付けて、それから崩していくようにしないと、どうしてもかっこよくならないんです。そして暴れたりしてほんとに着崩れたら、またもう一度キレイに着なおして、また、程よく着崩す。
…悪ぶるのもなかなかも大変です。
でも、そうやって常に二枚目の心をなくさないのが男意気ってもんです。キモノファッションの道なのです。

与三郎さんの着こなしを見てみましょう。
前回大きく胸をはだけてみせた与三郎さんですが、今回は片肌ぬいじゃってます。ううんセクシイ。
でも実際はこんなオイシソウな格好で公道歩くワケにまいりませんから、リアルではかわりに、そでを肩口までまくってみましょう。コツは袖の中ほどを持って肩の上まで引き上げる、です。洋服の時やるように袖を裏返してはいけません。
袖をまくると全体のフォルムが逆三になるのでとてもたくましく見えちゃいますね、いいぞ。
で、座るとき思いきりスソをまくったり、歩くときスソをけりとばすように外マタで足見せて歩いたりすると、すっかり粋でコワモテなお兄ィさんってかんじです。自分に酔いましょう。

このように着崩しても、だらしなく見えないコツは、
(1)背すじをのばして肩の力だけをぬく。
(2)左右のバランスに気を使う。とくに襟元のじゅばんがぐちゃぐちゃだと最低。
(3)帯をしっかり締めて、腰まわりだけは、着物をずらさない。
というあたりがポイントです。
やっぱりキモノに限らず、どんなときでも男は腰がキホンですよね…!!

ではまた次回…。



JUGEMテーマ:イラスト、、★

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