歌舞伎風俗通信

歌舞伎コラムです。
以前某雑誌に連載していたものの書き直し再録です。
その他いろいろうざいウンチクです。楽しんでいただけると嬉しいですー。
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# 「外郎売」について01

「外郎売」についてのあれこれ
以前あれこれ調べて、自サイトにアップしたのですが、サーバーがちょっとココロモトナイ状態ですので、
こちらに加筆しつつ、転載します。

「外郎(ういろう)」といえば現代では、ようかんに似た名古屋名産のお菓子のことだと思います。
しかし、歌舞伎の「外郎売」で売っているのは、丸薬です。
小田原に「ういろう本舗」という店があり、今でもほぼ同じものを買うことができます。

どちらが正しく「ういろう」なのか。歌舞伎では中国から伝わってきたときの様子などを得々と述べますが、
本当にセリフの通りのルーツなのか。
いろいろ調べました。


=歌舞伎の「外郎売」作品解説=

セリフの全訳です。長いので3つに分けてあります。
=全訳[1]=
=全訳[2]=
=全訳[3]=

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# 「外郎売」について:02=「外郎」という名称の由来=       
=02:「外郎」の名前の由来=         

「外郎(ういろう)」という日本語では聞きなれない言葉の意味についてです。
字のまんま「外の男(人)」です。
詳しくいうと、中国ではお金を出して官職を買うシステムがあったそうで、
定員外のそのお役人を「外郎」と呼んだようです。
日本にもお金を出して官位、官職を買う「揚名」という制度がありましたが、こっちは買うのは名前だけです。
名簿に名前が揚がるので「揚名(ようめい)」といいます。職権はナシです。
アチラの国のは名前だけではなく、ちゃんと実権もあったようです。

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# 「外郎売」について:03=お菓子の「ういろう」=
上にも書いたように、初代「陳宗敬」さんの息子の「大年宗奇」さんが、「お菓子のういろう」のレシピを作ったようです。

今の「練羊羹」の製法が江戸市中に広まったのが寛政(1700年代の終わり)のころらしく、江戸中期です。室町時代にあって「ういろう」が今売っているものに近い品質だったとしたら、
「小豆を煮てアクを取り、裏ごしする」「煮溶かして精製した寒天で固める」という高等技術を駆使した夢のお菓子だったということになります。
昔の羊羹は煮てつぶした小豆に砂糖と小麦粉か山芋を混ぜて、蒸しただけのもののようです。それはそれでおいしそう。
=04:お菓子の「ういろう」=

前章にも書いたように、初代「陳宗敬」さんの息子の「大年宗奇」さんが、足利幕府にまねかれて京にのぼり、
「お菓子のういろう」のレシピを作ったようです。
「お菓子のういろう」は当時(足利幕府のころ)の京都で外国使節の接待に使われました。
元が滅びたのが1368年、足利義満が明と交易を始めたのが、1400年ごろですので、
だいたいその時代の話でしょう。

今の「練羊羹」の製法が江戸市中に広まったのが寛政(1700年代の終わり)のころらしく、江戸中期です。
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| comments(1) | trackbacks(0) | 19:28 | category: 「外郎売」について |
# 「外郎売」について:04=大道芸としての「外郎売」

お芝居に出てくる「外郎」という薬そのものも、台詞の中の中国からやってきた「外郎」さんも
実在することがおわかりいただけたかと思います。

大道芸人である「外郎売り」ももちろん実在しました。

早口言葉を言い立てて人目を引いて薬を売ったことも間違いありません。
居合い抜きを見せて膏薬を売ったガマの脂売りと方向性は同じです。
宣伝文句やパフォーマンスと実際の効能との関連が、あるんだかないんだかビミョウなところも似ています。
まあ、大道芸の物売りというのはテレビでいえば番組とコマーシャルが一体化してるようなもんだと思いますから、ちょっとくらいインチキくさくてもアリなのでしょう。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 19:32 | category: 「外郎売」について |
# お芝居の「外郎売」について  
     
お芝居の『外郎売』         

歌舞伎の演目としての「外郎売」についてです。
一応、演目解説と全訳もあります。

=演目解説
=全訳:1
=全訳:2
=全訳:3



まあ、享保三年に二代目団十郎が初演したとか、
あまりにはやってたので見物がみんなセリフを覚えてしまい(このへん江戸初期においても市井の識字率がかなり高かったという裏付けになると思います)、
大阪で出したとき、見物のひとりが先にセリフを全部言ってしまったので(やはり新興都市である江戸の役者への対抗意識とかあったでしょうね)、団十郎、こんどは後ろから逆に言ってみせたとか、
そこらへんはわりと有名なので流しとくとして、

『歌舞伎十八番』のひとつにこの『外郎売』は入っておりますが、
『歌舞伎十八番』自体、ストーリー的に首尾一貫したお芝居を18本、というものではなくて、むしろ市川家の荒事のいくつかのパターンを分類、整理した観がございますから、
この『外郎売り』も、長い狂言(お芝居)である「曽我もの」の一場面として前後の連関はあまり考えずに楽しむ、一種のショーと思えばわかりやすいかと思います。
=歌舞伎十八番について=いちおうまとめました。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 19:37 | category: 「外郎売」について |
# 「外郎売」について=「音韻論」=

うにうにさまにご投稿いただいた文章のまとめです。
非常に興味深いのでご覧ください。
 ※の部分はワタクシの注です。うにうにさまにはチェックしていただいております。


・まず予備知識として、中国の音韻学の用語を少々解説しておきます。

伝統的な音韻学では、中国語の音節は 「声母+介音+韻母+韻尾」 という構造をしている、とみなします。

・声母=音節の冒頭の子音。
・介音=半母音[w], [j]
・韻母=母音。
・韻尾=音節末の子音、
(現代では[n][ng]の2つ,かつては(今も方言によっては)さらに[m][p][t][k]が加わる)。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 19:50 | category: 「外郎売」について |
# 「外郎売」の衣装のそろえかた
わりと、ちょっとした発表会などで「外郎売」を演るかたがいらっしゃるようで、
衣装どうすればいいかという質問を前のサイトのBBSで何度か受けました。

質問:ところで、外郎売りの衣装はどんなのがいいのでしょう?歌舞伎の中の衣装も知りたいのですが、比較的容易に手に入るか、もしくは、裁縫があまり得意ではない人間にでも作られるようなものでとなるとどの辺までゆるせるかっていうあたりのアドバイスなどなど、できればお聞かせ願えないものかと。

おお、衣装ですね。
古い歌舞伎の衣装はこんなです。
今もだいたい同じ感じです。

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| comments(0) | trackbacks(0) | 11:48 | category: 「外郎売」について |
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