歌舞伎風俗通信

歌舞伎コラムです。
以前某雑誌に連載していたものの書き直し再録です。
その他いろいろうざいウンチクです。楽しんでいただけると嬉しいですー。
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# 江戸の遊郭:01「遊女」と「芸者」
とりあえず、「遊女」と「芸者」の違いを説明するために書きました。
明治以降の花柳界には「芸者」しかいないので、このふたつのイメージが「芸者」の名のもとに混在、
江戸の「遊女」と「芸者」の区別がわからなくなりつつあります。

江戸時代は「遊女」と「芸者」はまったく違うものだったのです。

細かいシステムや、街や時代による違いなどを書き出したらキリがないのでだいたいです。
キホン的に江戸の話を書いていますが、上方もシステムはだいたい同じです。上方の「芸者」は江戸より態度が大きく、あいそがなかったらしいです。

道中の宿場町については状況がもちろん違いますが、これは必要になったらまた書きます。
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# 江戸の遊郭:02「芸者」
「芸者」というのは文字通り「芸をする」人です。三味線を弾いたり義太夫を歌ったり、踊りを踊ったりします。プロの遊芸者です。
彼女らは遊女のように売色はしません。

当時出回っていた遊郭ガイドブックを見ると、遊女=いくら、芸者=いくら、のように並べてお値段が書いてありますが、
これはあくまでお座敷での拘束料です。
「遊女」だけ呼んでも間がもたないので、「芸者」も呼んで歌ったり踊ったり、楽しいトークをしてもらったりするのです。
ベットインの時間になると芸者は帰ってしまいます。
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# 江戸の遊郭:03「深川」
で、深川です。深川だけはちょっと事情が違います。
吉原と並ぶ一大遊興街ですが、ここは深川八幡宮の門前町なのです。
八幡様は、清和源氏の守り神ですからおろそかに扱ってはいけません。
というわけで幕府もけっこううるさく、深川ではあまりおおっぴらに「酌婦」も置けませんでした。
という事情から、この街では「芸者」たいへん多く、しかもかなり「売色」したのです。
とはいっても「遊女」のように「お座敷」=「ベットイン」というわけではなく、あくまで非公式に、個人的にエッチするのです。
だから何度かお座敷に呼んでなじみになって、芸者のほうからも好意を持ってもらわないと、なかなか出来ませんでした。
こうやって「芸者」とエッチできる関係になるのを「おとす」と言います。
完全に客と恋人関係になった遊女を、「おっこち」と言います。「○○吉(遊女)は、×五郎(客)の「おっこち」だ」みたいに使います。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 20:49 | category: 江戸の遊郭 |
# 吉原仲ノ町の桜
吉原仲ノ町の桜についてです。

歌舞伎で吉原の場面を見ると、かならず出てくるのが桜です。吉原の華やかさを引き立てる最高の舞台背景ですが、
じつは、吉原仲の町に「桜並木があった」わけではないのです。
吉原の桜事情を書きます。

あの桜は、じつは毎年花の季節だけ植えて、花が終わると木ごと抜き去ります。毎年です。
おそらく専門の「木作り(造園業者)」のかたがまた専用の庭に植え直して、翌年咲かせて、また吉原に植えるのだと思います。
チナミにこれは寛延2年(1749年)から、江戸末期まで、100年以上やっていました。たぶん明治以降もやっていたかと思います。バブリー。



描いたのは「吉原雀」です。背景描いてないですが(笑)。
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